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【鉄道】川崎重工が陥った「インド鉄道ビジネス」の罠

http://toyokeizai.net/articles/-/148812

「こんなに高い価格では買えない」――。川崎重工業を中心とした日本連合が提示した価格に対して、インドの国有鉄道会社・インド鉄道が難色を示した。
安倍晋三首相が推進する鉄道インフラ海外展開の中でも、川重は鉄道車両分野で主導的な役割を果たす。
最近でもニューヨーク州、ワシントンDC、シンガポールなど世界の各地に川重製の鉄道車両を走らせる。
イタリアの車両メーカーを買収して規模を拡大した日立製作所は別格としても、日本車両製造が米国向け車両開発案件でつまずく中、
川重は海外展開の勝ち組と見られてきた。その川重が苦戦しているのが、日本が国を挙げて進めているインドの貨物専用鉄道計画である。

日本勢では過去最大の案件
(中略)

ところが、日本連合が提示した価格が高すぎた。インド側の想定価格は1両あたり2.5億ルピー(約4.2億円)と伝えられている。
ちなみにインド政府は昨年11月に仏アルストムに1万2000馬力の電気機関車800両を2000億ルピー(約3400億円)で発注している。
まさに1両当たり2.5億ルピーであり、どうやらアルストムの案件を参考にしていたいたようだ。
一方で、日本連合が提示した価格は現地の報道によれば1両当たり5億ルピー(約8.4億円)で、インド側の想定と2倍の開きがあった。
インド側の要請を受けて日本連合は価格を3.6億ルピー(約6.1億円)に引き下げたが、折り合いはつかなかった。
昨年暮れには契約成立のはずだったが、事態は今も膠着状態が続く。
「中国勢と競合するなら相当厳しい価格をつけないと受注できないが、日本タイド案件なら多少高めでも許されるはず」(関係者)
という声は確かにあった。インド側にしてみれば調達価格が多少高くなっても
金利融資で利払い負担は軽くなり、元は取れる。だが、調達価格が想定から2倍も割高というのは、さすがに無理があったようだ。

川重は「現在もインド鉄道と最終価格の交渉中」と説明するが、現地では
「車両を日本製にするのは断念して、日本製の電気機器を搭載した中国製やフランス製などの外国製車両」
という条件に変更することで日本タイドをクリアできるようにしようとする動きもある。
なぜアルストムと日本連合の間でこれほどの価格差があるのだろうか。そこには根本的な違いがある。
アルストムの機関車は2000年以降、電気機関車を中心に世界各国でおよそ2200両売れた。それに引き替え日本の状況は、
JR貨物が保有する機関車の総計は電気、ディーゼル合わせて590両。毎年、その更新需要くらいしか生産のニーズがない。
部品の大量発注によるスケールメリットによるコストダウン効果を考えれば、彼我の差は計り知れない

(続きはサイトで)